チャンネル式ブラシの作り方 – 工業用ブラシの共伸技研/ブラシビレッジ  チャンネル式ブラシの作り方 – 工業用ブラシの共伸技研/ブラシビレッジ 

チャンネル式ブラシの作り方

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今回はチャンネル式ブラシの作り方をお話します。
まずは、名前の由来からですが、チャンネル型の金具を使って植毛 されているところから、チャンネル式ブラシや、チャンネルブラシ と呼ばれています。    

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   チャンネル型というのは、鋼材の呼び方で、カタカ
   ナの『コ』の字になっている細長い形状の物を、チ
   ャンネル型、とかチャンネル鋼、とよびます。
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チャンネルブラシを作るときは、抜き鋼を使うのではなく、フープ
材からフォーミング機を使ってチャンネル型に曲げて成型していき
ます。

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   フープ材とは、細長い鉄板がコイル状に巻いている
   鋼材のことです。
   フォーミング機は、平らなフープ材をいくつかのロ
   ーラーで連続的に曲げ加工してく装置です。
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そして出来上がった細長いチャンネルの上に毛材をならべます。さらにその上から、針金をおきます。この針金を『芯線』とよんでい ます。

この芯線を上から押さえつけ、毛材と芯線をチャンネルのコの字の中に押し込みます。その状態のままで、チャンネルのコの時の上の 部分を、カシメていきます。コの時の上部を押さえられた後は、芯線が中に入った形で強固に固定されますので、植毛強度が強いブラシになります。

チャンネルブラシの基本形は、直線ブラシですが、チャンネル自体 は、薄板でできていますので、植毛後に曲げ加工が可能です。この特性を生かして、ロールブラシや、カップブラシ、内巻ブラシ などが作られます。 

さらにチャンネルブラシの特徴としては、チャンネルが金属(メッキ鋼板もしくはSUS)で出来ているため、溶接によって自由な形状の金具への取り付けが可能です。この溶接については、また色々とありますので、次の機会にお話いします。

お問い合わせは、お気軽に。