導電性の毛材 – 工業用ブラシの共伸技研/ブラシビレッジ  導電性の毛材 – 工業用ブラシの共伸技研/ブラシビレッジ 

導電性の毛材

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今回は導電性をもった毛材をご紹介します。

静電気対策として、使われる毛材です。
http://www.kyoushingiken.co.jp/kezai-douden.htm

■導電性とは?

導電性とは、『電気が通る特性』という意味です。
 
電気は、電気が通るところにしか、通っていきません。

静電気というのは、電気が通らない物質の表面に溜まっている電気の力です。

電気が通らない物質の表面では、電気の逃げ場がないので、静電気として、溜まっているのです。

■なぜ静電気が、ダメなのか?

ゴミが極端に細かい場合、ゴミは静電気でくっついている事があります。

こういった場合、雑巾がけすれば、簡単にゴミはとれるのですが、自動化は困難です。

そこで、ブラシの登場になるのですが、いくらブラッシングして、カキとっても、静電気の力ですぐにゴミがもどってきてしまいます。

また、材質の組み合わせによっては、ブラッシングする事自体が静電気を発生させてしまう場合があります。

そうなると、いくらブラッシングしても、なかなかゴミは取れません。

■導電性繊維の出番!

そこで、導電性繊維の登場です。

導電性繊維は、電気を通す特性があるので、毛材自身が静電気を発生させることはありません。

また、接触すれば、電気の逃げ道にもなりますので、相手側の表面の静電気の発生も、いくらか抑えることができます。

これによって、静電気で呼び寄せられる様な、ちいさなゴミの掃除が可能になります。

■半導体関係での御使用には、ご注意を!

半導体関係の工場の方から、静電気対策をするために、というお問合せをいただくことがあります。

その場合は、気をつけておかないといけない事があります。

まずは導電性の毛材を使ったブラシとはいえ、静電気を完全に除去する事はできません。

これは、導電性の毛材にも、電気抵抗があるためです。

また、静電気がブラシの毛材に伝わる時にワーク表面に高電圧の静電気が発生していると、スパーク放電する場合があります。

スパーク放電ですので、半導体にとって、致命的なダメージになることも考えられます。

半導体関係のお客様からのお問合せの場合は、イオンブロア型の除電器との併用をお勧めしております。

イオンブロア式の除電器の一例
http://www.trinc.org/product/j07.html

 
除電は、イオンブロアで行ない、ブラッシング時にも、静電気が発生しないように、導電性の毛材をつかったブラシを使う、という2段がまえがお勧めです。
 

お問い合わせは、お気軽に。