極細のブラシ – 工業用ブラシの共伸技研/ブラシビレッジ  極細のブラシ – 工業用ブラシの共伸技研/ブラシビレッジ 

極細のブラシ

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最近、微細な凹凸をもったワークが増えてきたのか、極細の毛材についてのお問い合わせが多くなってきています。

細い毛材は、毛材自体の製作も困難で時間のかかる作業ですしブラシに加工する時も、色々と難しい問題があります。

現在、共伸技研でお取り扱いできる、各素材での極細線について、ご紹介いたします。

■真鍮φ0.06 ■SUSφ0.06

まずは、金属の毛材です。

細い毛材は、どうしてもコシが弱くなり、カキトル力が弱くなります。

そんな場合は、金属線を用いる事があります。
  
凹の溝の幅が、0.1mmといった微細な部分のワークに対しては、このいずれかの線しかありません。
(ワークの傷つき等の問題で金属が使えない場合は、後述のナイロンになります。)

現在、真鍮φ0.06とSUSφ0.06線では、チャンネル式、ネジリ式でしたら、問題なく製造が可能ですが、植込式のブラシは製造できません。
  
いろいろな要素があるのですが、なんとか製造できるように取り組んでいるところです。

 
■612ナイロンφ0.05

これは、もう、細いですよ!

ブラシの毛は、剛毛加工という熱処理をして、樹脂を硬してピンピンに立つ様にしています。

でも、この線は、細すぎるために、ヒラヒラです。
  
毛の長さが長目の設定ですと、本当にナゼルだけになってしまいます。

それでも、この細さが必要な場合は、毛の長さを短め(5mm~数ミリ)にするか、ロールブラシにして、回転する事によりできるだけ沢山の毛を、ワークに当てる工夫をするかです。

■ナイロンマルチ
  
φ0.05でお話したとおり、ナイロン線の場合は、極細になるとブラシに求められるコシを確保するのが、難しくなります。

そこで、開発されたのが、ナイロンマルチと呼ばれる毛材です。

ナイロンマルチはφ0.05よりも、さらに細い、φ0.02のナイロン線を数本より合わせて、接着材で固めた毛材です。

数本よりあわされているので、コシが確保され、毛先はブラッ シングにより、ヨリがほどけて、φ0.02の線になります。

非常にユニークな毛材なのですが、実は、あまり多くは使われていません。

毛先のヨリの解け具合のコントロール等、使用上の難しい部分もありますが、ミクロン単位の細かい部分のブラッシングで困られていましたら、試していただきたい毛材です。

今回は、数種類の極細の毛材について、お話いたしました。

極細線は、ブラシの製造の面においても、まだまだ、課題が多いのですが、共伸技研では、極細線ブラシについて、今後も取り組んでいきます。

お問い合わせは、お気軽に。